カフェでコーヒーを飲みながら本を読みました。
私の大好きな時間です(^ー^)
今日は、最近読んでいた曽野綾子さんの本「中年以降」という本を
読み終わりました。
その本の最後の章「人間を止めない人」というところに、曽野さんが
初めて作ったという詩が載っていました。
この詩を読んだら、とっても感動して、涙が出てきて、
カフェで、一人、泣いてしまいました(笑)
☆.。.:*☆.。.:*☆.。.:*☆.。.:*
「人間を止めない人」 曽野綾子さんの詩
伸びたパーマの根っこから
染め残した白髪が無残に伸びているから。
ああ、あの人は女を止めたのだな。
だから灰色の枯葉模様のぽりえすてるのちぢみのブラウスを着て、
だから丈の短いズボンをはいて、
だからくたびれた靴を内股にして、
座っているのだな。
ところが突然、赤子を胸におぶった若い女が
ちょっと離れたところに向こう向きに立ったのに、
無関係のはずの女を止めた人が、
つっと立って行って若い女に席を譲った。
女を止めても、人間は止めていない人。
☆.。.:*☆.。.:*☆.。.:*☆.。.:*
曽野さんのコメント:
男性や同姓の目から見ても、女性としてなんのお洒落気もなくなった人でも、
人間を止めることさえしなければ、数秒後にはその輝きはあらわになるものなのである。
そして、往々にして皮肉なことに、外面的な魅力が失せた後にこそ、人としての魂の光栄
だけは強烈に全面に出るのである。
No comments:
Post a Comment