Sunday, August 30, 2009

【二度とない人生だから】

2008年10月15日22:47 ミクシーの日記に書いたものから

「二度とない人生だから」

この詩、昔ふるさとの町の小さな図書館で働いていたときに、永六輔さんの「七円の唄」という本に紹介されていたんです。 ものすごく好きで、いつも読んでは新鮮な感動を覚えて泣いていました。

でも、どこかにコピーしておいたはずなんですが、失くしてしまって、そのうちに、この詩人のお名前も忘れてしまっていました。

でも、いつも、あの詩、思い出したい思い出したいって思っていたんですが、最近になって、とにかく読みたくなって、インターネットで探したりしていました。

だんだん、記憶が少しずつよみがえってきて、確か、「坂」がつく名前だったなあ、、、という記憶をたどり、インターネットで、「日本の詩人」で検索。そしたら、ありましたありました。ずらりと並んだ詩人の中に、坂口さんの名前を発見。

仏教詩人と書いてあったので、確か、永六輔さんも、この方の詩を、仏様のような詩、と紹介していたような気がして、絶対この人だわ、って思って、クリックしたところに、懐かしいこの詩が出ていました。「嬉しい~!」

すごくシンプルで、わかりやすくて、しかも、とっても力強いんです。
私の心を洗ってくれる詩の一つです。 私は、読むたびに、必ず泣いてしまいます。

坂口真民さんの詩 【二度とない人生だから】  


二度とない人生だから  
一輪の花にも 無限の愛を そそいでゆこう
一羽の鳥の声にも  無心の耳を かたむけてゆこう

二度とない人生だから  
一匹のこおろぎでも ふみころさないように こころしてゆこう
どんなにか よろこぶことだろう

二度とない人生だから
一ぺんでも多く 便りをしよう
返事は必ず 書くことにしよう

二度とない人生だから  
まず一番身近な者たちに できるだけのことをしよう
貧しいけれど こころ豊かに接してゆこう

二度とない人生だから
つゆくさのつゆにも
めぐりあいのふしぎを思い 足をとどめてみつめてゆこう

二度とない人生だから
のぼる日 しずむ日 まるい月 かけてゆく月
四季それぞれの 星々の光にふれて
わがこころを あらいきよめてゆこう

二度とない人生だから
戦争のない世の 実現に努力し
そういう詩を 一遍でも多く 作ってゆこう
わたしが死んだら あとをついでくれる 若い人たちのために
この大願を 書きつづけてゆこう





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